童話的幕引
詩・緑諷アサギ


(2:27)


硝子の棺で眠り続ける
トゲと微毒の世界のヒロイン
王子が来るまで
取れることの無い
胸に刺さった 痛む十字の杭

誰も知らない 火葬場の下
咎と快楽の世界は広いの
使命果たすまで
数多の命を銀のナイフで
傷つけていた報い

劇的な真理が絡む世界で
劇薬と心理が混ざりだしてく


目先の薔薇は狂い出すでしょう
蕾の姫君
いけない遊びで
<She loves a beautiful thing>
真っ赤な鮮血 今踊りだす
茜 染まる髪
目も眩む色が
<視界を覆う>
最後(いやはて)


眼下(がんか)の銃口
私を殺める
無知の楽園に
蔓延る亡者よ
<The thing to dream of is blind>
真っ赤な薔薇は咲き乱れてく
闇に染まる雲
姫君を隠す夢よ
<物語の中>
終焉

精々夢の中ではよい終わりを


































aaaaaaaaa